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機能の基本にたちかえる

2026/9/24

中学・高等学校の武道場です。既存校舎に隣接するため、建設場所の決定にあたり、将来の既存校舎の建て替えや校地全体の将来像を詳細に検討しました。  学園を地域に開く象徴としての武道場を、コストのコンパクト化、十分な通風と採光、既存棟で使われているレンガの使用と共に実現してほしい、という要望でした。  武道場の外に半屋外の外部廊下を回し、内部窓際には衝突防止の約300Φの紙パイプ、天井は躯体そのままスケルトンとしながら、吸音と意匠に配慮し、一部紙パイプを吊りました。機能的要請を直截にデザインに反映させた計画です。
武道場の外をまわる屋外廊下を包む外周部は、武道場の天井高さを確保するための大きな階高に対し、階高を二層に分割して構成し、穴あきレンガブロックと押し出し整形セメント板による被膜とすることによって、既存棟で使用されているレンガとの景観的連続性と費用への配慮、十分な通風と廊下環境を守ること、などの様々な要件を満たしながら繊細な表情を生むことを目指しました。
学園を地域に開く象徴として、学校の活動が外部に伝わる計画であることが求められました。半屋外空間を包む被膜は、夕方には活動が柔らかく漏れ出るフィルターとしての役割も果たし、近くを走る自動車道や街路からも意識される景観となりました。
業務範囲:基本計画・基本設計・実施設計・監理。日本設計にて担当。長崎日本大学学園中学校・高等学校